「じゃあまたね」 2人がやっと帰った。 今日は委員会もないし、歩夢もバイトだし帰るか。 そう思い1人、帰り仕度を始めた。 誰もいない教室がなんだか静か過ぎて、ちょっと寂しかった。 外に出ると、夕日が傾いていて、ちょうどいい黄金色に輝いていた。 無性に干渉に浸りたかったので、駅までの道のりをゆっくり歩く。 あっ。 本屋行かなきゃ。 ゆっくり歩いていた足を、早めに動かした。