君のためなら頑張れる



笑いかけるように俺が言うと、蜜葉の目から涙が零れた。



「あれ……?泣かないって、言ったばっかりなのに……」



止まらない涙を蜜葉は必死に止めようとしてる。



「“俺の前では我慢するな”って言っただろ?」



蜜葉を抱きしめて、耳元で囁いた。


蜜葉も俺の背中に手を回して、ギュッと抱きしめてくる。



「たかにぃ……本当に、本当に私のこと好き……?」



「うん。大好き」



「えへへ。私も大好きだよ……」



いきなり蜜葉の力が抜けたかと思ったら、俺に抱きついたまま眠ってしまっていた。



「泣き疲れて寝るとか……可愛いやつ」



蜜葉をベッドに寝かせ、そっと頬にキスを落とし俺は部屋を出た。


階段を下りて、キッチンにいる母さんのところへ行く。



「母さん」



「あら稜人、帰ってたの?」



「蜜葉今、俺の部屋で寝てるから」



俺の言葉を母さんは理解できていないのか首を傾げた。



「ちょっと出てくる」