あの日から一週間が過ぎた。
時刻は午後四時。
今まで毎日のように家に来ていた蜜葉が、あの日以来、俺のことを避けているのか来なくなった。
「蜜葉ちゃんどうしたのかしらねぇ……」
母さんが俺を見ながら言ってくる。
「さぁな」
そう答える俺に、母さんは何か言いたげな表情を見せたが
「お夕飯の支度しなくちゃ」
とキッチンに向かっていった。
やっぱり俺のせいだよな……。
アイツ、一人で泣いてないかな……。
「あー、もぅ!!」
蜜葉がいたっていなくたって、結局アイツのことばっか考えてるんじゃん。
「俺ちょっと出てくる」
キッチンにいる母さんに告げて家を出た。
玄関のドアを開けると、外出から帰ってきたのか蜜葉が俺の家の前を通り過ぎるところだった。
「あ……」
蜜葉も俺に気付いて声を出したが、すぐに視線を逸らして走り出そうとする。
「蜜葉待って!!」