哲 side〜

今日は職場の歓迎会。

俺は、研修を終えてぐったり。

酒も飲めない年齢だから、ひたすら、上司にペコペコ頭を下げて接待モード。


一息ついた所に、あかりの顔が浮かんだ。


今頃、俺の帰りを待ってるんだろうなっ?


週末しか会う事しか出来なくなった俺に、大丈夫!と言った。



「あの〜!総務課の中川と言います。」


俺の横には、スーツ姿の女の子がいた。


「石田と言います!!」


「慣れないでしょ?まだ、新人だもんね!」


中川さんは、三つ年上で疲れていた俺を察してくれた。


「いや〜大丈夫です。」


「無理しない方がいいよ!少し経てばお開きだから。」


セミロングの髪を、手で拭いながら優しく微笑んだ。