「ハックショ」


おもいっきりオヤジなクシャミをしてしまった私を
お客さんは、お腹を抱えて笑った。


「舞ちゃん男前なクシャミだねー」


「もう…笑わないでくださいよ~ブェックション」


「花粉症?」


ティッシュを、手渡してくれたママが、可笑しそうに笑う。


「ですかねぇ?明日病院行ってみます」


今まで花粉症なんて、かかった事なかったんだけど?

啓太の部屋に帰ってからも鼻水が止まらない


「鼻炎の薬ならあるみたいだぞ?」


「飲む」


薬を下にとりに行った啓太は手に何も持たないで戻ってきた。


「薬は?」


「酒と一緒に飲むとダメらしい」


「……」


「明日病院行ってこいよ」

いつものように、ベッドで抱き締められて眠る