「ゆちょん...叩いてごめんね...」 ちぃ〜が私の頬を触った。 「あっ...うん!大丈夫だよ!びっくりしただけ」 私は笑ってみせた。 そしてちぃ〜が口をひらいた。 「私ね、去年まで海外にいて手術してたの...」 心臓...? あっ!だからいつも体育見学してたのか... ーーキーンコーンカーンコーン チャイムが鳴った。 「俺ら、戻るね」 颯太先輩がそう言って保健室を出た。 「あっ!メールの返事待ってるで」 颯太先輩はニコッと笑い出ていった。