それは、輝く星空のように

「よう」


「・・・・・・」


本当に来たよ、このひと。


せんぱいは、黒いコートに身を包んで、玄関口に立っていた。


「・・・馬鹿ですか、せんぱい」


そう言いながらも、せんぱいが来て安堵している自分がいた。


「あまりにお前の様子がおかしかったからだ」


電話越しにもわかるほど、慌ていたのだろうか。


せんぱいは、おかしなひとだと思った。


冷たいと思ったら、妙に優しいところがある。


「っていうわけで、何があったか吐け」


「おえぇ~」


「・・・・・・♯」


びよ~ん。


口をカエルみたいに横に伸ばされる。


「しゅいましぇん、しゅいましぇん。ひゃにゃしましゅ」


「わかればいい」


解放される。


頬がヒリヒリして痛かった。


「まぁ、とりあえず上がってください」


「ああ」


周囲を見渡してから、上がりこんでくる。


「金目のものは置いてませんよ」


「誰が盗るかっ」