それは、輝く星空のように

『雪村』の駅前にある喫茶店、『グレゴリウス』


センスのないネーミングだ。


閑散として静かな店内。


せんぱいとふたり、向かい合って座る。


「さて、今日はどうしたんですか?」


「言ったものは持ってきてくれたか?」


「それは大丈夫ですけど、いったいどうして?」


「それは、後で説明する」


それよりも、と言ってから、言いづらそうに口を開く。


「お前の父親は、七尾利勝か?」


ななお、としかつ。


死んだお父さんの名前だ。


「はい、そうです」


心が冷えていくのを自覚する。


「あの、七尾利勝です」


冷酷にその名を口にした。


「やっぱり、そういうことか」


納得したように呟く。


色々調べるうちに、推論を立てたのだろう。