それは、輝く星空のように

夕方、空が赤くなる頃。


わたしは一人で雪村の町を歩いていた。


買い物のためだ。


お母さんは夜遅くまで仕事なので、夕飯は基本的に一人で食べる。


コンビニや外食で手早く済ませるときもあるが、基本的に自炊する。


材料はスーパーで買う。


この時間帯になるとタイムセールなのだ。


生活の知恵なのだよ。わっはっはっ。


・・・所帯じみている自分が悲しい。


こぎれいなアパートの前を通りかかる。


安さとそれに釣り合わない快適さで近所でも評判のアパート・『雪村荘』。


そこからヤツはいきなり湧いて出た。


「・・・ど、どうしてせんぱいが『雪村荘』から出てくるんですかっ」


羽田智徳(高2)がいた。


「・・・知るかよ」


そっけなく歩き出す。


「どちらにいかれるんです?」


「さあな」


顔も合わせようともしない。


失礼なひとだ。


わたしは真後ろからストーキングすることにした。


だって、道順が同じなんだもん。