それは、輝く星空のように

「それ以上ことを荒立てるようなら、警察を呼ぶぞ」


言い争いに、智徳さんが割り込んでいく。


冷たい、抜き身の刃のような声。


思わず背筋が震えた。


警察、という単語が効いたのか。


それとも、智徳さんの声に驚いたのか。


ヤクザたちがひるんだ。


「菜月、ケータイを出せ」


「は、はいっ」


智徳さんに指示されて、あわてて携帯を取り出す。


「・・・・・・ちっ」


舌打ちをして、ヤクザ達は離れる。


「いいか、自分の立場を覚えておけ」


先ほどのリーダー格が、お母さんをにらむ。


「返さねぇのなら、どんなことをしても返してもらうからな!」


そう吐き捨てて、三人は去って行った。