それは、輝く星空のように

結局、ふたりで我が家へ向かうことになる。


「だからよぉ、引き払えって言ってるんだよ!」


「賃貸契約はちゃんとしているはずだが?」


「こっちの都合が変わってんだよっ!」


智徳さんとふたりで家に帰ると、言い争う声が玄関先で聞こえた。


「七尾さんよぉ、あんたはウチ等からここを借りてる身分なんだぞ?」


「ちゃんと金は払っている。彼もそれはわかっていると思うのだが?」


見ると、お母さんがヤクザの三人組と戦っていた。


「どうしたんでしょうか?」


小声で智徳さんに尋ねる。


「わからんが、あまり穏やかじゃなさそうだな」


ふたりで玄関先に近づく。


お母さんはわたしたちの姿を認めて、ヤクザたちに向き直る。


「とにかく、今日は帰ってくれ。娘たちも帰ってきた」


その言い回しに、違和感を覚えた。


だが、相手がヤクザでもまったくひるまないのはさすがだ。


「ざけんじゃねぇぞっ!」


真ん中の・・・おそらくリーダー格の男が声を荒げる。


「こっちもなぁ、命がかかってんだよ、道義的に考えて、ここを明け渡すのが筋ってモンじゃないのかぁ?」


明け渡す?


何の話だ?