それは、輝く星空のように

「今日、お前の家に行ってもいいか?」


智徳さんは開口一番、そう聞いてきた。


「まさか、今日は・・・」


「お前の言いたいことは言わせねぇよ?」


初H、と言いそうになった口を押さえられる。


「だいたい、そんなに真っ赤になるくらいなら言うなよ」


解放されて、わたしは頬を押さえる。


「いえいえ、芸風ですから」


「下ネタに走る奴は、ギャグセンスのない証明だ」


「厳しいですね」


「事実だ」


それに、と続ける彼。


「・・・別に、俺の前では芸人を気取らなくてもいい」


心に、彼の優しさが染み込んでくる。


「俺の前では、つまらない女でもいい」


・・・見抜かれていた。


陽気で無邪気な女の子を演じる七尾菜月の奥にある、仮面を。


「・・・優しいですね」


冷たいくせに、時折、こんな風に優しさを見せてくれる。


その頻度は、以前より多くなった。少しだけ。


「黙れ小娘」


そっぽを向いてしまう。


うわ、典型的なアレだ、ツンデレだ。