それは、輝く星空のように

「菜月ちゃん、今は辛くても、きっといつかはよくなる日が来る。それまで耐えるんだ」


――ある日、誰かからそんなことを言われました。


――その人は、こう続けました。


「人間に上下はないんだ、きっと、神様は君を助けてくれる」


――素晴らしいお言葉だと思いました。


――なるほど、確かに人間に上下はないんでしょう。


――だけど、左右はあります。


右を向けば、身勝手でうるさいだけの男が好き勝手に暴れている。


左を向けば、ネットの掲示板を使って平気で他人を中傷する臆病な女がいる。


彼らは、親から与えられているだけのものを、あたかも自分で生み出したかのように使っている。


それを買ったのは、誰だ?


――自分は、他人とは明らかに違う。


――それを思い知らされたとき、わたしは決めたんです。


――いつか、必ず。


――あの暖かな時間に帰ると。


――家族が揃っていた、あの日に帰ると。