それは、輝く星空のように

「お客様、当店自慢のミネラルウォーターです」


そこへ、恭介さんが水の入ったコップを持ってやってきた。


「・・・たかが水を自慢するな」


ナナオさんが冷静に対応する。


「なに言ってんだよ、飲んでみればわかるって。ウチのミネラルウォーターはすごいぞ。まさにミネラルウォーターの代名詞と言ってもいいくらいだ」


「なにが代名詞だか・・・」


「菜月ちゃんもそう思わないか?ウチのミネラルウォーター、うまいだろ?」


「え・・・?」


いきなりわたしに話を振ってくる。


・・・もしかすると、わたしに気を配ってくれているのかもしれない。


「ああ・・・はい、そこはかとなくおいしいようなー、はい、そんな感じが少しするようなしないような・・・ですけど」


せっかくなので合わせてみた。


「無理にその埒外に付き合ってやらなくてもいいぞ」


ラチガイって何だ。


「あー、いえ、でも、おいしいと思いますよはい」


「そう思うだろ、素晴らしい、さすが菜月ちゃんは違うねぇ」


「いいから仕事に戻れよ、ウエイター」


「アイルゴーバックッ!」


謎の台詞を残し、ぴゅーん、と風のように去っていった。