それは、輝く星空のように

――昔、北海道の町に母子がいました。


それは、お父さんが逮捕され、おにいちゃんもいなくなった頃の話。


――母子の父親は世間から見放され、母子自身の味方もいません。


――それでも、母は日銭を稼ぐため、娘を養うために働きました。


――だけど、賃金は微々たるもので、食べるのがやっとの生活でした。


――おまけに仕事は、氷点下の中での肉体労働で、母の身を削りました。


しかも、当時の家は木造の空き小屋だった。


住んでいた家を追い出されたわたしたちは、町のはずれにあった小屋を借りたのだ。


暖房なんてなく、防寒も不十分。


夜中にすきま風の吹いた日は、凍え死ぬかと思ったほどだ。


――だけど、母は決して娘に弱音を吐きません。


――それどころか、少ないお金で娘の毛布を買い、常に娘を優先しました。


あのときのお母さんの姿を、わたしは生涯忘れない。