それは、輝く星空のように

「だけど、そんなはした金じゃどうしようもないことがある」


彼は缶を強く握り締める。


「俺みたいなセコいだけの便利屋じゃ、何の役にも立たない」


力んだ手が、震えている。


「犯罪に手を染めても、それは変わらない」


自分を侮蔑するように言う。


「人を騙して、仕方がないと自分を騙して・・・なのに、欲しいだけの金は集められなくてっ」


最初は冷ややかだったが、徐々に感情が露わになってくる。


「嫌になるよ・・・本当に」


その姿に、初めて彼の弱さを見た。


金のためなら何でもする人間。最初はそう思っていた。


だけど、本来の彼は真面目で、優しくて。


それを隠して便利屋をやっていることを、知らなかった。


彼は、金を稼ぐたびに心を凍らせているのではないだろうか。


心を凍らせて、何も感じないようにして・・・そうして人から金を巻き上げてきた。


ただ、恩人のために。