それは、輝く星空のように

「すまないな、楓・・・」


切れた電話越しに謝罪する。


伝わらない言葉。


届けられない想い。


菜月、千尋、楓、園長先生。


沢山の顔が浮かぶ。


守りたいもの。


どうしようもなく、大切な人。


だが、感傷に浸ってもいられない。


「菜月が、あの施設に来たのか・・・」


その事実の意味。


それは、菜月と千尋が・・・出逢ったということだ。


それは本来、あってはならない。


菜月と千尋の平穏を守るに当たって、禁断の出逢いのはずだ。


誰かが仕組んだのかもしれない。


まず思い当たるのは、恭介だった。


――聞いてみるか。


そう思い、待ち合わせの場所まで足を向けた。