それは、輝く星空のように

「言っておくけど」


その道中。


「ウチのお母さん、奇特だから気をつけてね」


あらかじめ言っておく。


七尾家の魔王を相手にすると、死者がでるかもしれない。


「病気なの?この間会ったときは元気そうだったけど」


楓が心配そうな顔をする。


「いや、それは危篤違い」


ある意味、あの奇特っぷりは病気と言えなくもないが。


「楓、会ったことあるんだ」


「うん、ちょっとね。面白いひとだよ」


養護施設で、とは言わない。


「ふーん。それでも、恭介さんほどじゃないでしょ?」


弥生がわたしに聞く。


「いや、いい勝負。ある意味では恭介さんより変人」


「・・・・・・」


それでことの重大さを知ったようだ。


「・・・何に気をつけるかはわかんないけど、気をつけておく」


弥生はぐっ、と気を引き締める。


わたしたちは家に凱旋した。