それは、輝く星空のように

「ところで弥生、どうして今日は英国紳士の真似事をしているの?」


「英国紳士?ああ、傘のことね」


弥生だけでなく、通り過ぎる連中もみんな傘を持っている。


「あんた、天気予報見てないの?」


「美少女はそんなもん見なくても直感でわかるのだ」


「や、そんなの無理だから」


「もしかして、傘持って来てないの?」


恭介さんが尋ねてくる。


「まさか、持ってるわけないじゃないですか」


「つまり持ってないってことじゃん」


「そうとも言いますね」


どうしよう、誰から借りよう・・・。


「弥生にでも借りてやるか」


「や、悪いけど、あたし今日部活だから一緒に帰れないよ」


「それは残念」


じゃあどうしようか。


「オレのは貸さないぞ」


「誰も借りようとは思ってませんからご安心を」