それは、輝く星空のように

楽しい時間はあっと言う間に過ぎていく。


夜になり、施設との別れのときがやってきた。


園長先生が、施設の子供たちと一緒に出迎えてくれる。


「菜月ちゃん、春美。今日はありがとうね」


園長先生にお礼を言われる。


「いえ・・・」


「そう気にするな。遠慮ばかりじゃ何も生まれん」


あんたはもう少し遠慮しろ。


この母親は、昼食のプリンを5杯も食べていた。


「今日は楽しかったよ。ナツ吉ちゃん」


「なつきちゃん、またきてね」


楓と千尋ちゃんが嬉しいことを言ってくれる。


「千尋ちゃんっ」


ひしっ。


「っ!?」


感動のあまり、わたしは千尋ちゃんを抱きしめていた。


わたしたちは、既にハグできる仲なのだ。


「おいバカ娘、行くぞ」


別れを惜しむのも束の間、七尾家の魔王がわたしたちを引き裂く。


「アイ・シャル・リターン」


英語でビシッと決めて、施設を後にする。


「うん、またね」


施設のひとたちは、手を振って我々の凱旋を見送った。