それは、輝く星空のように

「こ、こんちにわっ」


女の子は緊張しているのか、力の入った様子で挨拶してくる。


「うん、こんちにわ」


相手に合わせてご挨拶。


わたし、年下相手なら人見知りしないんです。


「ワタシはー、ナナオ・ナツーキ。アナタのオナマエは、ナンですかー?」


えせ外国人風に自己紹介する。


「つっ、月島千尋(つきしま ちひろ)ですっ」


「え・・・」


『月島』の名字を聞いた瞬間、思考が停止した。


同時に、腹の底から黒い怒りがわいてくる。


まさか・・・。


「・・・ナツ吉ちゃん?」


楓の呼びかけではっと我に返る。


「恐い顔して、どうしたの?」


戸惑い顔で聞いてくる。


「ううん、何でもない」


頭を冷やし、被りを振る。


――あるわけがない。


そんな偶然、あるわけがない。


「あ、あのっ」


女の子・・・千尋ちゃんがテンパり気味に話しかけてくる。


「外国のひとなんですかっ」


ああ・・・可愛い・・・。


3月女や某羽田智徳や埒外恭介ならツッコんでくるボケを真に受けてる・・・。


子供っていいなぁ。


「ノンノン、はー、ビバノンノン。
 ちゃんと日本育ちの純和風だよ。」


「千尋ちゃんにヘンなギャグ吹き込まないでね」


・・・楓、手厳しい。