日曜日だというのに、わたしは憂鬱だった。
せんぱいが原因ではない。
いや、百歩譲ってせんぱいが原因のような気がしないでもないが、違う。
わたしは、雑踏の中を、お母さんと一緒に歩いていた。
「まだ着かないの?」
前を歩くアラフォーのオバサンに尋ねる。
「うるさいよバージン」
「バ、バババ、バージンじゃありませんっ」
「街中で恥ずかしいこと言ってんじゃないよ」
「・・・・・・」
わたしのせいなのか?
埒外だ。
せんぱいが、恭介さんを埒外と言う気持ちがわかった。
・・・全然嬉しくないが。
今、わたしたちは児童養護施設を目指して歩いている。
なんでそんな所に向かっているのかと言うと――
せんぱいが原因ではない。
いや、百歩譲ってせんぱいが原因のような気がしないでもないが、違う。
わたしは、雑踏の中を、お母さんと一緒に歩いていた。
「まだ着かないの?」
前を歩くアラフォーのオバサンに尋ねる。
「うるさいよバージン」
「バ、バババ、バージンじゃありませんっ」
「街中で恥ずかしいこと言ってんじゃないよ」
「・・・・・・」
わたしのせいなのか?
埒外だ。
せんぱいが、恭介さんを埒外と言う気持ちがわかった。
・・・全然嬉しくないが。
今、わたしたちは児童養護施設を目指して歩いている。
なんでそんな所に向かっているのかと言うと――