それは、輝く星空のように

「・・・それで、今日はどういったご用件でしょうか?」


男との話が終わったと見て、智徳は権造に話しかける。


柏木権造は、何の理由もなく人を呼び出すような人間ではない。


「中本組を知っているか?」


「確か、成田の街の小さな組でしたね」


中本組と立花組は、昔から犬猿の仲にある。


暴力団は元々縄張り意識が強い。


当然、暴力団同士の対立も起きる。


だが、柏木権造が立花組組長を襲名してから、その勢いは衰えている。


全て、権造の力によるものだ。


「連中は、覚せい剤を回している」


それ自体は、まったく珍しいことではない。


暴力団による麻薬の密売など、当たり前の話だ。


「調べたところ、ウチで回しているモノより、質がいいらしい」


「それはまた・・・ゆゆしき事態ですね」


権造からすれば、巣穴に入り込まれた心地だろう。


しかし、それと自分を呼び出したことに、何の関係があるのか。