それは、輝く星空のように

「娘が、いるんだろう?」


「何だとっ!?」


不敵な笑みを携えて、権造は言った。


「大学生だそうだな」


あくまで愉快そうに笑う。


「娘がソープに沈められた後で、ウチの若いのがひとり捕まって、それでお前は満足なのか?」


「・・・・・・」


そこまで言われて、男は絶句した。


立花組の若いヤクザたちは、無謀で、上の命令なら喜んで身代わりになるだろう。


警察に捕まるのが、彼らにとって名誉のような世界だ。


・・・警察も弁護士も、ずっと守っていてくれる訳じゃない。


いくらここで訴えると叫んだところで、無駄なのだ。


何より、この男が明日まで生きていられるかどうかすら怪しい。


明日には、海の生き物と一緒に流れているだろう。


とにかく、それなりに社会的権力を持っている人間を、暴力の海に沈めたのだ。


智徳が子供だった頃は、権造の無法が通るのを不思議に思ったものだ。