それは、輝く星空のように

「そういや、家を売り払ったらしいな」


「はい」


お父さんの作った借金を返すために、当時住んでいた家を売らなければならなかった。


「調べてみたら、今住んでいる家なんだな」


「そうです」


「愛着があるのか?」


「それはもう、ラヴですよ」


あの家で家族4人で過ごしたころを思うと、心が安らいでいく。


家族の思いが染み込んだ家。


7年かけて、ようやく取り戻せた。


「お父さんや、お母さん、おにいちゃんとの思い出が、たくさん詰まってますから」


「・・・そうか」


せんぱいの目から、鋭さがやわらいだ気がした。


過去にあった暖かいものを、懐かしむような目。


・・・せんぱいにも、そんなものがあるのだろうか。


少し。いや、すごく。


それが何なのか気になった。