「痛い痛い。暴力はいけません!!逮捕するよ!?」 「ほら、早く立ってよー!!」 優斗は僕を立たせようと躍起になった。 「情けないパパだなぁ。」 「すみません。うちのパパがごめいわくをおかけしてー。」 「…優斗君、そんな言葉どこで覚えたんだ?」 「いえいえ、あんたのパパは自分の指を犠牲にしながらも俺の家の屋根を直して貰ってるんだ。」 「すごいね!!」 「…いや、好きで犠牲にしてるわけじゃ‥。」 僕がようやく体を起こした時 胸ポケットに入れてた携帯が突然鳴りだした。