泡姫物語

こらえきれず、初めて抱かれた修君の胸で思い切り泣いてしまった。
人前で泣いたのなんて何年ぶりだろう。

「愛子、本当にごめん。ひとりで夜道を歩かせるなんて、俺はやっぱり心配だよ」

「私が修君の妹みたいな存在だから心配なの?」

「そうじゃないよ。さっきは愛子がそう言うから話を合わせたけどさ」

修君が頭を大きな手で包んでもっと強く抱きしめる。

「俺は愛子のことが好きだ」