メノリはユリアと水を掛け合いながらティアがオーガレスと共に歩いていくのを見た


どことなく緊張感があるのは気のせいだろうか?


「オーガレス様って、アルメリア様の騎士だったよね?」

「…そうだけど、なにかあった?」


ユリアは不思議そうに答える
メノリは2人が歩いて行ったほうを見つめて笑った


「うんん、何でもない」


静かな湖の水のようなメノリの瞳からユリアは何も読み取れなかった









多分ね


私は貴女のこと何も知らないわ




でもね、1つだけ知ってる




貴女が無表情の下に優しさを押し殺すように隠していること………



何故隠しているのかは


知らないけれど…………