夢からなるキミへ

『夢からなる…か』

僕の言葉を聞いたホスト風の男は、そうボソッと呟いた。

『大好きなミズキさんに会えるなら…夢でも構わなかった。あの笑顔が見れるなら…夢から覚めなくても良かった。だけど、彼女は…その笑顔を残し、僕の心だけを奪って、夢からも突然姿を消したんです。僕はもう…』

僕は歯を食いしばって、もうこれ以上涙を溢れさせないようにと、必死にこらえた。

『僕はこれからどうすれば良いんでしょうか…?』

『…さあな。自分の事なんだ、これからどうするべきか自分で答えを見つけるしかない』

ホスト風の男は空を眺めながら、さらりと僕に言った。

『そうですよね…すみません。話聞いて貰って…ありがとうございました』

僕は涙を拭き、ベンチから立ち上がりホスト風の男に軽く会釈をして、部屋へと帰った。

『夢からなる…夢からなるキミへ…』

ホスト風の男は一人考え込んでいた。