夢からなるキミへ

『おいっ、患者がいないぞ…ちょっと周辺を捜せ』

医者は看護士にそう指示をし、ミズキを捜し回った。

僕もミズキが心配でたまらなくなり、夢中で病院中を捜した。

だけどミズキの姿は何処にもなかった。

『ミズキさん…』

僕はもしやと思い、病院を飛び出し、雨の降る中自宅まで走った。

前にミズキと夕焼けを見た丘に差し掛かると、一人の女性が雨に打たれながら座り込んで、町並みを見ていた。

『ミ、ミズキさん!!』

僕はミズキの傍に駆け寄った。

『ケイゴ…。見つかっちゃったな』

ミズキは笑いながら言った。

『ミズキさん何してるんですか!?こんなとこで…』

『ちょっと着替え取りに帰ろうと思っただけだよ…心配かけてごめんね』

ミズキはただじっと雨に打たれながら、町並みを見ていた。

『ミズキさん。お医者さんが待ってます…戻りましょう』

僕はミズキの手を引っ張った。