『ミズキさん…』

僕はミズキが幸せを感じていてくれていた事が素直に嬉しかった。

『ミズキさん、僕も幸せだなって思います。いつまでも幸せでいましょう』

僕がそう言うと、ミズキは笑顔で軽くうなづいた。

そして僕たちはこの夕日を胸に刻み、部屋へと帰った。

そして僕はミズキに教えて貰いながら、二人で夕食のミズキの特製オリジナルカレーを作り食べた。

何気ないこんな事が…いつもとそんなに変わらない毎日が…ただミズキが傍にいるだけで、僕には全然違って見えた。

ミズキがいるから、どんな辛い事だって…どんな不可能な事だって…乗り越えて行ける。そんな気さえしてた。

ミズキの笑顔は僕にとっての太陽で、いつも僕に元気をくれた。

いつまでもミズキと離れたくないし、離したくないって思い続けた。

僕たちのこの幸せが永遠に続くように願い続けた。

だけど、僕たちにこの幸せが永遠に続く事はなかった。

この幸せが遠ざかって行ったんだ、そう…あの日から。