夢からなるキミへ

『ねぇ、ケイゴ。このお店凄いお洒落ね』

ミズキは店内をキョロキョロ見回していた。

『本当ですね。この照明とか、この椅子とか凄くお洒落で良いですね』

僕は楽しそうに、店内に置かれているインテリアを見ていた。

するとミズキがそんな僕を見てクスクス笑い出した。

『ミズキさん!?』

『ケイゴってもしかしてインテリアとか好きなの?』

『えっ!?…はい、凄く好きですね』

『やっぱりね。インテリアを見てるケイゴは、凄く楽しそうな顔してた』

『そ、そうですか!?』

『ええ。あたしといる以上に楽しそうな顔してたな』

『そ、そんな事ないですよ!!』

僕は慌てて立ち上がり、急に声が大きくなってしまった。

そんな僕を見たミズキは笑っていた。

『いきなり立って大声出されたらビックリするじゃん、ケイゴ。本気にしないで、冗談だからさ』

『何だ、冗談か…』

僕は椅子に座り直した。