「ありがとうございます」



私も笑顔で返すと



「じゃあケー番教えてあげるよ」



「え?」



「だって病院じゃなかなか話せないじゃん」



「あ……はい」



別に断る理由もないし



お互いに番号を交換してると




「あっ。鈴木先生」


小野寺さんが手をあげる



みーくん!



みーくんが食堂に入ってきて



「ここ、どうぞ」



小野寺さんに言われるまま



みーくんは小野寺さんの隣に座る




みーくんとお昼……

この前、怒られたから
少し気まずいけど


幸せ………



そう思ってたら



「じゃ南ちゃん、いつでもかけてきてね」



みーくんの前で
小野寺さんが微笑む



「……はい……」



そんな私と小野寺さんを



みーくんはチラッと見ただけで



特に表情は変わらなかった




変な誤解とかしてないよね



みーくん………