お互いの肌が混じり合った汗が
ひんやりと冷たくなり乾いていく状況が
妙にリアルに感じる


彼の華奢な腕に抱かれながら
ゆっくりと目を閉じると

ドックンドックンと
心地の良い彼の心臓の音が聞こえた


いっそこのまま時間が止まればいい

そんな風に思うほど
彼はもう私の一部だった

狂おしいほど彼を求めて
彼に抱かれる意味を自分自身で消化する




例え私が彼にとっての二番目でも
ただの欲望のはけ口でも

それは正当化できる事実だ





服を着て

乱れた髪を整え

彼の寝息を聞きながら

裸の肩にそっとキスをする




彼のあどけない表情を見つめ
そっと頬に触れると


一筋の涙が頬を伝った