「大学はS大に決めてるの」 「僕もそこ出身!先輩だ」 「まだ受かってないから」 「葵衣ちゃんなら受かるよ」 「なんで分かるの?」 「なんとなく?」 「答えになってないよ〜」 2人でケラケラと大きく笑った。 家にいて、こんなに笑ったの久しぶり。 春日部さんの存在はあたしをホッとさせた。 今までパパの会社の人に心を許して話したことないけど、春日部さんはこれまで出会った人たちとは違ったように思えたの。