家に帰っても、電気は点いているけど誰もいない。 パパにメールして、力なくソファーに座り込んだ。 すると「ピンポーン」とドアホンが鳴った。 誰だろ…って思ったけど、動く気にもなれずにいると それからまた何度も鳴るドアホンに、仕方なく立ち上がりカメラを見るとそこには絢斗が立っていた。 驚きと共に、急いで玄関へと駆けていって扉を開けた。 「絢斗…どうして?」 「留守電を聞いて……ご心配しました」 自分の真っ赤な目を見られたくなくて、髪で隠しながら「入って」と言った。