「大丈夫かな……」 渚は舞の向かいの椅子に座った。 「もしかして 今になって渡すの怖くなったの?」 「違うよ。 慎吾くんがこのチョコケーキをおいしく食べてくれるか心配になって……」 「大丈夫! 味は私が保証するよ。 でも、本当に渚は慎吾くんが好きなんだね 好きになったのは小学生のときだっけ?」 そう 私は昔から慎吾くんが好きだった。 今でも忘れない。 あの初恋を。 .