私は美咲の方に向き直る。 「ありがとうございます。 ....でも、ごめんなさい。 それはちょっと無理なんです。」 今は、ね。 本当の本当は、敬語なんて使いたくないし、友達とフツーに話したいんだけど。 芸能人にならなかったら、絶対に美咲と慎也には会えてなかったと思うから...。 この2人と離れちゃうくらいなら敬語なんてへっちゃらだい!! なんて思う。 私が返事をした後、美咲は何かを察したのか少し頷いて、 「そかそか。 でも直ちゃんは直ちゃんだから~。」 と言ってくれた。