『あっちゃん…?』
ベッドの側に寄って、そっと声を掛けた。
あっちゃんは閉じていた目をそっと開いた。
「あこ…」
酸素マスクをつけているせいなのか、声がハッキリ聞こえない。
薄い掛け布団の中からそっと細い腕があこの前に差し出された。
ぎゅっ…
その壊れ物の様な、細くなってしまった手を優しく握った。
『あっちゃんっっ…』
心配したんだよ?
ビックリしたよ。
怖かったよ?
あっちゃんがいなくなる様な気がして…
怖かったんだよ?
ポタ…ポタポタ…
あこの涙が頬を伝ってあっちゃんの真っ白な手に何粒も落ちてしまった…
ピッ…ピッ…ピッ…
あこの隣ではモニターが音をたてている。
これは、あっちゃんが生きているという小さな希望の音になっている。
カチャ…
『あっちゃん!
だめだよっ!!』
あっちゃんは無理矢理酸素マスクを外した。
「いんだよ!…ッッ…大丈…夫だからっ!」
ベッドの側に寄って、そっと声を掛けた。
あっちゃんは閉じていた目をそっと開いた。
「あこ…」
酸素マスクをつけているせいなのか、声がハッキリ聞こえない。
薄い掛け布団の中からそっと細い腕があこの前に差し出された。
ぎゅっ…
その壊れ物の様な、細くなってしまった手を優しく握った。
『あっちゃんっっ…』
心配したんだよ?
ビックリしたよ。
怖かったよ?
あっちゃんがいなくなる様な気がして…
怖かったんだよ?
ポタ…ポタポタ…
あこの涙が頬を伝ってあっちゃんの真っ白な手に何粒も落ちてしまった…
ピッ…ピッ…ピッ…
あこの隣ではモニターが音をたてている。
これは、あっちゃんが生きているという小さな希望の音になっている。
カチャ…
『あっちゃん!
だめだよっ!!』
あっちゃんは無理矢理酸素マスクを外した。
「いんだよ!…ッッ…大丈…夫だからっ!」



