「卓…ごめんな?
アツシに言われたんだ…
卓には絶対言うなって……卓は、俺と違って素直だから、すぐあこに言ってしまうだろうからって…」
「俺、情けねぇよ…家族なのによっ!!」
卓ちゃんは両手で額を抑えてついに泣き出してしまった。
卓ちゃんの涙を見て、感情が込みあげてしまう。
『あこも聞いてないっ!!』
どうして教えてくれなかったのっ!?
大事な…
大事な事なのに……
ショックなのか何なのか分からない。
でも、涙腺が壊れてしまった。
…ねぇ?
あっちゃん!!
あこはそんなに頼りないですか?
「…アツシは、本当は退院なんて出来る体じゃないんだ!
でも!…あこちゃんと一緒に居る時間がどうしても欲しかったんだよ!
だからっ…反対する先生に頭下げて、頼み込んで、無理矢理…退院させてもらったんだ。
そんくらい、“時間”が大切なんだよ!
…隠してたのは悪いけど、分かってやってくんねぇかな…?」
頬を伝う大量の涙を拭った右手はプルプルと震える。
『あこと一緒にいたいと思ってくれるならっ……治療が優先じゃないのっ!?
それからでも時間はいっぱいあるじゃんッッ!!』
アツシに言われたんだ…
卓には絶対言うなって……卓は、俺と違って素直だから、すぐあこに言ってしまうだろうからって…」
「俺、情けねぇよ…家族なのによっ!!」
卓ちゃんは両手で額を抑えてついに泣き出してしまった。
卓ちゃんの涙を見て、感情が込みあげてしまう。
『あこも聞いてないっ!!』
どうして教えてくれなかったのっ!?
大事な…
大事な事なのに……
ショックなのか何なのか分からない。
でも、涙腺が壊れてしまった。
…ねぇ?
あっちゃん!!
あこはそんなに頼りないですか?
「…アツシは、本当は退院なんて出来る体じゃないんだ!
でも!…あこちゃんと一緒に居る時間がどうしても欲しかったんだよ!
だからっ…反対する先生に頭下げて、頼み込んで、無理矢理…退院させてもらったんだ。
そんくらい、“時間”が大切なんだよ!
…隠してたのは悪いけど、分かってやってくんねぇかな…?」
頬を伝う大量の涙を拭った右手はプルプルと震える。
『あこと一緒にいたいと思ってくれるならっ……治療が優先じゃないのっ!?
それからでも時間はいっぱいあるじゃんッッ!!』



