Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

あっちゃんがあこに何かを伝えようとしている事がわかった。

真剣な声だったから、大切な話だという事は悟っていた。

「あのさ…俺…」

あっちゃんが話出した、その時だった。

「いたぁっ!
いたいたぁーっ!!」

あことあっちゃんの頭の上で叫んでいたのはヒロトだった。

「ぅわっ!やべっ(笑)」

あっちゃんは小声で囁いた後、あこからパッっと離れて立ち上がった。

「アツシ!何やってんだよ!!探したっつーの!(笑)」


「おぅ!わりぃっ!(笑)
あこが水着つけるってゆうからよ!
人気の無いとこのがいいだろ?」

あっちゃんを見上げると目であこに合図を送っていた。

“立て!立て!”

『あっ!そうそうっ!!(笑)
ごめんね!ヒロトくんっ!!

………えっ…あれっ?』

―――???
カクンッ…ドサッ!

『えっ……?』

上半身には力が入るのに、腰から下に力が入らない。

『へっ?…やだっ…』
ガクンッ…

どうしよう。
立てない……!!

「!?…あこちゃん足痛めたの?
大丈夫かぁ?」

ヒロトが岩に手をついて、あこを上から見ていた。

「えっ!!あこ、どこ怪我したのッッ!?」