恥ずかしさで目が回る。
「えっ!!無い、無い!!
どこ?どこ?
どこ行ったぁー?」
エリの必死そうな声につられて、あっちゃんに抱き締められたまま首だけを動かしてそっと後ろを振り返った。
エリは浮輪を外して、必死に水をかきわける様にあこの水着を探していた。
『あっちゃーん…』
恥ずかしさと情けなさで泣きそうになりながら、あっちゃんの胸に埋まる。
あっちゃんはあこを抱き締めたまま、頭を撫でてくれた。
どうしよう…どうしよう!!
…ヒロトくんに見られた…!!
完璧に見られたし!!
てか!
ここ海だし!
夏だし、人がいっぱい居るしっ!!
あぁー…もう終りだ。
世界の終りだ。
絶望感に浸っていた時だった。
「あったぁー♪
あったよぉー!!!」
見付けてくれたのは、小さな男の子だった。
大きく、パンパンに膨らんだ黄色の浮輪にスッポリと挟まれた、五歳位の可愛い男の子だった。
なんとなく、なんとなくだけど、その輝く目から目をそらせなかった。
真っ黒の短く整った髪の毛で目がキラキラと輝いていて、透き通った目をしていた。
どことなく、その笑顔があっちゃんに似ていた。
「えっ!!無い、無い!!
どこ?どこ?
どこ行ったぁー?」
エリの必死そうな声につられて、あっちゃんに抱き締められたまま首だけを動かしてそっと後ろを振り返った。
エリは浮輪を外して、必死に水をかきわける様にあこの水着を探していた。
『あっちゃーん…』
恥ずかしさと情けなさで泣きそうになりながら、あっちゃんの胸に埋まる。
あっちゃんはあこを抱き締めたまま、頭を撫でてくれた。
どうしよう…どうしよう!!
…ヒロトくんに見られた…!!
完璧に見られたし!!
てか!
ここ海だし!
夏だし、人がいっぱい居るしっ!!
あぁー…もう終りだ。
世界の終りだ。
絶望感に浸っていた時だった。
「あったぁー♪
あったよぉー!!!」
見付けてくれたのは、小さな男の子だった。
大きく、パンパンに膨らんだ黄色の浮輪にスッポリと挟まれた、五歳位の可愛い男の子だった。
なんとなく、なんとなくだけど、その輝く目から目をそらせなかった。
真っ黒の短く整った髪の毛で目がキラキラと輝いていて、透き通った目をしていた。
どことなく、その笑顔があっちゃんに似ていた。



