Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

『あった!これこれっ!!』

あっちゃんがあこにはめてくれたリング。

ぎゅっ。
リングを左手にしっかりと握り締めまた家を勢い良く飛び出して病院へ走った。


『ハァッ…ハァッ…』
病院に着いた。
息を整えて、503号室をノックした。

…コンコン!

「…どうぞ!」
声につられてドアを元気良く開けた。

「あこ!」
いた!
あっちゃんがいる。
やっぱり笑ってる。

『ハァッハァッ…あっちゃッッ…ハァッ…』

「プッ…(笑)」
あこが息切れしているのを見て、あっちゃんが吹き出した。

「お前…どれだけ必死こいて走ってきたんだよ?(笑)」

メイクなんて、ボロボロだし、髪なんて、台風の風にあたったみたいにぼっさぼさ。