振り返ってみると、本棚の間から、人が静かに姿を現した。
――――!!
『ケ…ン…何でここ…?』
もしかして…今の話、全部聞いたの?
ケンは都合悪そうに弱々しく微笑んだ。
「わりぃ…実は…エリに頼んで、図書館で話してもらったんだ。
やっぱ…好きな女の事だし、気になって…(笑)」
エリを見ると、ゴメン!と顔の前で両手を合わせていた。
…どうしよう…気まずいよ…
うつ向いてしまったあこを気遣うように、ケンが口を開いた。
「よ…良かったじゃん!!
良かったよ!マジで。
じゃあ…俺は退散するわ!(笑)」
ケン…もう目も合わせてくれないんだね?
そうだよね……
あこはケンに酷いことした。
いっぱい、いっぱい…傷付けた。
ごめんなさい。
「ケン!!…ごめんね…ごめんね…」
あこをムシするようにケンはドアに向かって歩いていく。
…ケン…。
キィ…
「あこ!俺との約束忘れたのかっ?」
『…あっ』
“とびっきりの笑顔で帰って来いよ?”
あこは涙でいっぱいの目でにっこりとケンに微笑んだ。
ケンもつられたようににっこりと微笑んだ。
「よし!もう大丈夫だな!
…泣きまくってたら、かっさらってやろうかと思ってたけど!(笑)」
『ケン!聞い…』
「あこっっ!!」
ビクッッ…
シーンと静まり返っている館内にケンの声が木霊した。
――――!!
『ケ…ン…何でここ…?』
もしかして…今の話、全部聞いたの?
ケンは都合悪そうに弱々しく微笑んだ。
「わりぃ…実は…エリに頼んで、図書館で話してもらったんだ。
やっぱ…好きな女の事だし、気になって…(笑)」
エリを見ると、ゴメン!と顔の前で両手を合わせていた。
…どうしよう…気まずいよ…
うつ向いてしまったあこを気遣うように、ケンが口を開いた。
「よ…良かったじゃん!!
良かったよ!マジで。
じゃあ…俺は退散するわ!(笑)」
ケン…もう目も合わせてくれないんだね?
そうだよね……
あこはケンに酷いことした。
いっぱい、いっぱい…傷付けた。
ごめんなさい。
「ケン!!…ごめんね…ごめんね…」
あこをムシするようにケンはドアに向かって歩いていく。
…ケン…。
キィ…
「あこ!俺との約束忘れたのかっ?」
『…あっ』
“とびっきりの笑顔で帰って来いよ?”
あこは涙でいっぱいの目でにっこりとケンに微笑んだ。
ケンもつられたようににっこりと微笑んだ。
「よし!もう大丈夫だな!
…泣きまくってたら、かっさらってやろうかと思ってたけど!(笑)」
『ケン!聞い…』
「あこっっ!!」
ビクッッ…
シーンと静まり返っている館内にケンの声が木霊した。



