Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

やっぱりあっちゃんの口癖は変わらないんだね!

―「…ったく…しょーがねぇなぁ!(笑)」―


あっちゃんはいつもプライドが高くて、いつでも強い人間だと思ってた。

…でも、違った。

あっちゃんはひたすら隠していたんだね。

必死に我慢していたんだね。

―「いつも不安なんだよ!
…俺はこんなんだから、冷てぇし…口は悪ぃし…

あこを傷つけてばっかで…あげくに病気んなって、お前を苦しめてる…

いつ、あこが離れて行くのかって…怖くて、生きた心地しねぇよ!」―



生きて?
生きて?
ずっと、生きていて?
…死なせない!!

―「あこ…俺ッ…
死にたくねぇ!!

死ぬのが怖ぇよ…」



最後のあっちゃんの温もりは…
今でも、あこの体に刻み込まれています。

二人が愛し合えたのは、あの海が最後だった。

あっちゃんの全てがあこの体に染み渡りました。

―「俺の感覚…忘れんじゃねぇぞ…」―



体が限界を訴えても、元気な体のあこの心配ばかりだね。

―「気をつけて…ハァッ、帰んだぞ?
あこはっ…ハッ…ハァッ…すぐ転ぶからなっ…」