Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

日記は最後の2ページを真っ白にしたまま終っていた。

10月11日の日記の文字は、ふにゃふにゃしていて読むのもやっとなくらいだった。

“神様”その二文字はにじんでいた。
…きっと、堪えていた物が溢れ落ちてしまったんだね…

一冊のノートには…
そこには…

あっちゃんの全てが刻み込まれていた。

幸せな時間。

苦しい時間。

全てが…


あっちゃん。
そんなに辛い体で、精一杯、一生懸命、必死で書いていたんだね…

『ッッ…うぅぅぅ――――――…』

どうしてかな?

涙はもういっぱい流したはずなのに。

もう残ってないと思っていたのに。

まだまだたくさん残っていたんだね…


「あこは…幸せだね…」

『うっ…うぁぁぁーっ……』

気が付いた時には、一冊のノートが裂けてしまうほどきつく抱き締めたまま、エリの胸に飛込んでいた。


あっちゃんはどんな思いでこの日記を綴っていたのかな?

知らなかったよ!
あこが寝ている横で日記を書いていたなんて……

いつもあこの幸せを一番に考えてくれていたんだね?

必死に辛さと苦しさを堪えていたんだね?

なのに…
なのに…

なのに、あこときたら!
自分の事ばっかりで、自分が一番辛いんだと思ってた。

自分が一番苦しいんだと思ってた。

自分ほど不幸な女の子はいないとさえ思ってたんだ。