Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

行き先が見えない不安をぶつけ合う様に、3人は手を繋ぎ合って泣いてしまった。

でも、お腹の温もりは増していく。

その時だった。

バァンッ!!

「おいっ!あこちゃんっ!!」

ドアが外れてしまったんじゃないかと思った。

ドア先には、息を切らして、目に涙を溜めて、真っ青な顔をしたヒロトが肩で息をしながら立っていた。

ヒロトのその異様な雰囲気に鳥肌が立ってしまった。

「…ハァッ、ハァッ!
急げ!!アツシがっ…」

ドクンッ…

ヒロトはそれだけを言い残して、また走り去ってしまった。

ドクンッ、ドクンッ…

『おばちゃぁん…
エリぃぃぃ…』

ぐぐぐっ…

急に恐ろしくなって、おばちゃんとエリの手を物凄い力で握ってしまった。

何…?
急げって、どういう意味?

ガタガタガタガタ………

体の震えが止まらなくなってしまった。

「あこ!
しっかりしろっ!!
…お母さんだろっ!!

行くよっ?
アツシくんのとこ、行こう!!」

エリは、ガタガタと震えるあこの手を強く握って優しく立たせた。

「あこちゃんっ!
しっかりしなさい!」

そして、おばちゃんとエリに引かれながら、あっちゃんの病室へ急いだ。

あっちゃん…
あっちゃん…
あっちゃん…

あこ達に、宝物が出来たんだよ。