Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

何かにぶつかって、あこはその場にしりもちをついてしまった。

『いったぁっ…

何…これ…??』

目の前には何もないのに、何度立ち上がってあっちゃんに近付こうとしても、絶対に近付けない。

あっちゃんと男の子はあこを指さして馬鹿にしたように笑っている。

『あっちゃん!
どうしてぇ?そっちに行けないよっ!!

あっちゃんがこっちに来てよっ!』

苛立ちから涙がでてしまった。

「なっ?すぐ泣くだろ??(笑)

だから、守ってあげないといけないんだぞ?」

「うんっ!!」

あっちゃんと男の子は泣いてるあこを笑いながらヒソヒソとはなしている。

『だったらこっちに来てよっっ!!』

あっちゃんはあこに微笑みながら言った。

「わりぃな…行けねぇんだよ、あこもこっちには来れねぇんだ。」

『え?
なんで!?どうして?…意味分かんないよっ…

あっちゃん、あこの事、抱き締めてよっ!』

どうして?
なんで笑いながらそんな事言うの?

「…わりぃ…マジでわりぃ。
俺、抱き締めてやれねぇよ…」

あっちゃんは笑っているのに消えちゃいそうで怖いよ。

あこを一人にしないで。

『やだよっ…グスッ…

あこを一人ぼっちにしないで?
ここに一人にしないでよ…グスッ…』

あっちゃんが薄くなっていく。

あっちゃんが透明に透けていくのが見える。

でも、あっちゃんは八重歯を出して笑い続けている。

「あこ!一人じゃねぇだろ?
俺はいつも一緒にいるしな(笑)

それに…もう一人じゃねぇよな?』

やだよ!やだよっ!
あっちゃん消えないで!?

どんどん薄くなるあっちゃんは隣の男の子を見ながら、あこに言った。

「あこは一人じゃねぇからな!」