Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

うん。

うん!!!

あこも、同じ事言おうとしてたんだよっ!!

…でも、言えなかった。

無理して笑うあっちゃんを見ていると、切なくて…言えなかったんだ。
ごめんね…

笑顔を返す事で精一杯だったんだ。

昨日までの酸素の量は4リットルだった。

今日は、いきなり量が増えていた。

…6リットル。

酸素を人工的に取り入れないと、あっちゃんはくるしがってしまう。

…もう、肺に水がたまっていると聞かされた。

体には黄疸が現れ始めた。

…末期症状。

痛みを取るために使う薬のせいで体がむくんでいる。

それでも笑顔を作り続けるあっちゃんが痛々しい。


――夜 7:00

窓の外を見ると、いつの間にか、辺りは暗い。


『わーっ!やっばぁ(笑)

あっちゃんと居ると時間たつの早すぎっ!』

バサッ…

鞄にプリクラ手帳を投げ入れながらあっちゃんに微笑みかけた。

パシッ…

あっちゃんは、布団からやっとの思いで手を出してあこの腕を掴んだ。

「…ハァッ…ッ…帰んのかっ?…ハァッ、ハァッ…」

最近のあっちゃんは起き上がる事すら難しい日も少なくない。

毎日、毎日、酸素の量も、点滴の本数も増えた。