ザーッ…ザザーッ…
薄暗くなった秋の始まりの海は、さっきよりも寂しさが増した。
波が穏やかになった分だけ、寂しさよりも切なさが増す。
カチッ…
あっちゃんが車の運転席側のドアに手をかけた瞬間、あこは、急に怖くなってあっちゃんの背中に蹲るかの様に抱きついてしまった。
…どんっ…
「おっ…どーしたぁ?」
あっちゃんが驚いた様な声をあげた。
だって…だってね…
あっちゃんの背中が泣いてるよ?
切ないって…
苦しいって…
助けてって…背中が叫んでいるんだ。
『あっちゃん…あのね…
愛してるよ…』
トクン…
あっちゃんの背中に耳を当てると、心臓の音が聞こえて来た。
トクン…トクントクン…
あっちゃんの鼓動が急ぎ足になった。
それはあこも同じだった。
初めての言葉。
どうしても、今、言いたかったんだ。
好き
大好き
似ているけど違う。
全く違う言葉。
愛してる
…その一言をどうしても、今、言いたかったんだ。
なんとなくだけど、あっちゃんの体が震えたような気がした。
薄暗くなった秋の始まりの海は、さっきよりも寂しさが増した。
波が穏やかになった分だけ、寂しさよりも切なさが増す。
カチッ…
あっちゃんが車の運転席側のドアに手をかけた瞬間、あこは、急に怖くなってあっちゃんの背中に蹲るかの様に抱きついてしまった。
…どんっ…
「おっ…どーしたぁ?」
あっちゃんが驚いた様な声をあげた。
だって…だってね…
あっちゃんの背中が泣いてるよ?
切ないって…
苦しいって…
助けてって…背中が叫んでいるんだ。
『あっちゃん…あのね…
愛してるよ…』
トクン…
あっちゃんの背中に耳を当てると、心臓の音が聞こえて来た。
トクン…トクントクン…
あっちゃんの鼓動が急ぎ足になった。
それはあこも同じだった。
初めての言葉。
どうしても、今、言いたかったんだ。
好き
大好き
似ているけど違う。
全く違う言葉。
愛してる
…その一言をどうしても、今、言いたかったんだ。
なんとなくだけど、あっちゃんの体が震えたような気がした。



